【自分語り】僕のゲイ人生の軌跡③ 〜大学生編 ゲイの世界との出会い〜

自分語り LGBT
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大学入学

体育会部活への入部

晴れて志望大学に合格した僕は入学説明会へ参加しました。

それが終わると部活やサークルの勧誘にもみくちゃにされます。

持っているカバンに容赦なくビラが突っ込まれ1歩進むごとに先輩方に声をかけられます。

その中で合格発表の際に声をかけてくれた先輩にも声をかけられました。

その方はボート部に所属しているとのことでした。

ボートなんてどんな競技かさっぱり知らなかったのですが面白そうだと思い、入学前の3月にあった体験会に参加し、そのまま入部する流れになりました。

ボート部の日々

大学時代はボート漬けの日々でした。

ボートの練習は瀬田川という滋賀県の琵琶湖から流れる川で行います。

大学の講義が終わると自転車に跨り約18kmもの道のりを山を2つ越えて夕練に向かいます。

夕練が終わると瀬田川のほとりに建つ合宿所でご飯を食べ、風呂に入り、大部屋で雑魚寝します。

朝4時に起床し、眠い目を擦りながら朝練をし、マネージャーが用意してくれた朝飯を食べたらまた山を2つ越えて大学の講義へ向かいます。

控えめに言って頭おかしいですね。

これを基本的に毎日繰り返していました。

振り返ってみても正気の沙汰とは思えません。

しかし、ボート部の仲間とは4年間寝食を共にするのでめちゃくちゃ仲良くなります。

今でも彼らは僕にとってかけがえのない存在です。

それだけでもボート部に入部して良かったと心から思います。

ゲイの世界との出会い

mixiのコミュニティ

ゲイの世界に初めて触れたのは大学3回生になってからです。

僕は就活戦争真っ只中で、そのためにボート部を少しお休みしていました。

しかし、ボート部以外に大学の友達がいない僕は凄まじい寂しさに襲われました。

その時に新たな出会いは無いものかと、その頃既に下火でほとんどログインしていなかったmixiを久しぶりに開きました。

そして何気ない「ゲイ」というフレーズでコミュニティ検索をしてみました。

すると「京都に住むゲイ」や「長男のゲイ」というようなコミュニティがたくさん出てきて、しかも千人単位で登録者がいました。

僕は自分以外にゲイなんてほとんどいないのだろうと思っていたので衝撃を受けました。

「世の中にはこんなにたくさんゲイがいるのか!」

そして色々調べてメンミクとかグレイダーとか、ゲイのための出会い系サイトなんかがあるのにも驚きました。

思い切ってハッテン場へ

ゲイがたくさんいることを知ったものの、特に出会うために動こうとはしていませんでした。

ただ「他のゲイってどんな感じなんだろう?」という疑問は常に心にありました。

そしてある日「京都 ハッテン場」と検索をかけてみたところ、自分の下宿の近くにも有料ハッテン場があることを知りました。

ハッテン場の知識も余りなく、なんとなくエロいことするというくらいしか分かっていなかったのですが、思い切って行ってみることにしました。

ある日の夜、地図で場所を調べて歩いて近くまで行ってみました。

小さなビルの5階だったと思うのですが、なかなか踏み出す勇気が出ません。

恐らく1時間くらい回りをうろちょろしていたと思います。

こんなことをしていても埒が明かないと、意を決してエレベーターに乗り込みました。

エレベーターを降りて暖簾をくぐるとアダルトグッズやDVDがズラっと並べられていました。

ハッテン場の受付はその奥にあり、初めて来た旨を伝えると中のシステムなんかを教えてもらいました。

顔の見えない受付にお金を払いいざ中に。

最初の印象は「暗すぎやろ。」でした。

暗がりの通路に人がいたり、個室から変な声が聞こえてきたりとめちゃくちゃ恐怖を感じました。

唯一談話室が明るくテレビもついており、たくさん漫画も置いてありました。

当然何をすればいいのか分からない僕は、うろうろしては談話室で漫画を読み、というのはずっと繰り返していました。

そして2時間くらいそうしていて、もう怖いし帰ろうかなと思いながら通路を歩いていると手を掴まれました。

振り返ると少し歳上っぽい男性がいました。

顔も体も普通で、全然タイプじゃなかったのですがテンパって何も抵抗できない僕は個室へと連れていかれました。

そして人生で初めてのセックスをしました。

タチとかウケとかも知らず、何をすればいいのか全く分からなかったのですが、相手はタチだったようで僕のアナルを攻めてきました。

僕はコンドームだけは付けてほしいとだけ言って、あとは相手に任せました。

思い返すと激しく掘ったりはしてこなかったので結構優しい人だったのかも知れません。

僕は、掘られるのはきっと気持ちの良いものだと思っていたのですがめちゃくちゃ気持ち悪かったです。

もう異物が出し入れされる感覚が気持ち悪すぎて、終わったあとの自己嫌悪が凄まじかったです。

その時に自分はもう絶対に誰にもケツは掘らせないと心に決めました。

それは今でもそれは破られていません。

こんな感じで、僕とゲイとのファーストコンタクトは最悪のものでした。

大学のサークル

初めてのハッテン場のあとは、mixiやメンミクなどで1人か2人ほどお茶したくらいでそこまで積極的にはなっていませんでした。

ある時、大学構内を歩いていると掲示板に

「ノンケ以外募集」

というポスターが貼ってあるのが目に入りました。

そう、うちの大学にはセクシャルマイノリティのサークルが存在したのです。

そのポスター自体は入学当初から見たことがあったのですが「ノンケ」の意味を知らなかったのでスルーしていました。

改めてそのポスターを見つけ、さっそく連絡してみることにしました。

そのサークルの活動内容は特定の曜日の昼休みに空き教室に集まって一緒にランチを食べるという簡素なものでした。

僕が行った時は10人弱くらいが集まっていました。

ゲイだけでなくレズやバイの方もいました。

学生だけでなく大学の事務員さんもいたのは驚きました。

話しやすい人ばかりでしたがホゲている人が多かったのは少し嫌でした。

そのあと2〜3回は参加しましたが、雰囲気が肌に合わなかったので行かなくなってしまいました。

ただ、ゲイ以外のセクシャルマイノリティの方に会えたのは良い経験でした。

大学生のゲイイベント

サークルは数回で行かなくなったのですが、その数回の間にたまたま他大学と合同のイベントがあり、ものは試しと参加してみることにしました。

クラブに100名くらいの人数が集まっていた気がします。

実際にゲイがたくさんいるのを目の当たりにしてかなりビビりました。

イベント自体は盛り上がっていましたが、僕は知り合いもいないしうるさいしで余り楽しめませんでした。

それでもなんとなく流れで二次会に行きました。

ゲイバーだったか普通のバーだったかは覚えていませんが、そこで他大学の男の子と仲良くなりました。

彼は今でもSNSで繋がっていてたまにやり取りする程度ですが、繋がりは続いています。

今は東京にいるはずなので今度行った時にでもご飯でも誘ってみようかな。

イベント自体はそんなに楽しめませんでしたが、良い出会いがあったので満足です。

部活に復帰

短い期間ではありましたが初めてゲイの世界に触れて色々体験しましたが、部活に復帰することになりました。

部活に戻るとまた休みなんてなくなるので、ゲイ活動をするのは難しくなりました。

僕は別にもっとゲイの世界に触れたいとかは特に思っていなかったので引退するまで精一杯部活に勤しみました。

大学生活があまりに楽しかったので5回生になってやっと卒業できました 笑

大学卒業

大部分をボート部に捧げた大学生活が終わりました。

初めてのゲイの世界は第一印象が悪過ぎでしたが、良いきっかけにはなったと思います。

社会人になったらもっと出会いがあるかなー、なんて思いながら僕は大都会・東京へと引っ越していきました。

次回は東京から沖縄に移住する経緯になるかと思います。

では、また。

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